劇団ゲキハロ第9回公演 三億円少女東京千秋楽日

昨日土壇場で茉麻回を手配した。ネタバレも多少ありますよ

やっぱり途中からだったので悔いが残ってたから、きちんと見れて良かった、前のほうで見れたし。
依子に注視してたので、初回では気付かないところとかいっぱい見れたし、3公演目だからなのか?1公演目ではあまり感じられなかった細かい表現を端々で見つけることが出来た。
包容力があり、芯の強さが印象深い1回目だったけど、時々見え隠れする、弱さとか儚さが滲んでいた。
依子の部屋で昭和一郎との会話は言い方は悪いけど平凡。だけど、穏やかで心地が良い。いい意味で芝居っけが少なくって自然な感じがした。
依子の印象が熊井ちゃんの依子に近いので、先に見た方の印象がぬぐいきれてない部分は残念だった。
茉麻はお辞儀をするとき胸元に手を添えるのだが、最後の挨拶で最初にお辞儀をするときはそれをやってなかった気がした、両方とも。多分、まだ依子であったんだろうなって思う。ラノベも早く見たいわ。

  • 佐紀回

東京千秋楽って事もあるのか、ものすごい熱量を放出していた。2回目のときはここ泣いてなかったよなとか、普通に分る。後半はほぼ泣きっぱなしじゃなかったろうか?
健気で可愛く、強くて弱い。推しの贔屓目もあって一番傍にいて欲しい依子だった。しかし、自分の頭の中にあるビギニングの依子と一希は佐紀ちゃんじゃない不思議。
最初にバイクに乗るシーンのどや顔も最後にバイクに乗るシーンの泣き顔も全部依子だから困ったもんだ。
一番凄いなって思ったのが昭和と平成の依子の場面転換の空気感。あれは温度が変わった気がした。依子と依子を演じている一希を見事に演技分けていたって事だ。あと純弥にデートに誘われたりガラスのネックレスを見せられた後の階段のシーンの心の動揺を見事に表現していた。熊井ちゃん茉麻の両方の初回を見たときは全然気が付かなかったんだけどw
そこを見てなかったらあ〜あ、残念な脚本だったなって今でも思ってたかもしれない。
でも一つ気になる事があるんだけど、ふと客席の方を見る事があるのが気になる。サンクユーの最後のシーンで学子に「これ」って千駄木送られてきたスコアを見せてるところでもチラッと客席を見てるんだけど、演出なのかね?

  • その他

しかし残念な事に両公演ともだが、芝居が荒れすぎ。ハプニングは仕方が無いとして、本来とは違う事をやってるのが見て取れるのだが、そのおかげで締めるべき部分が締まらなくなっていたのが残念。基本シリアスなんだからそういう余計な事はして欲しくなかった。