ライブドラマ2007「東京等身大?〜生きづらい女たち〜」

もちろんネタバレしますよ
まったくもって中身を知らないままでチケットを取って見に行きました。会場への行き方を調べたのも出かける5分前。とにかくナンも予備知識が無いままに原宿へ。
会場内に入った感想はとにかく狭い。左側からしかまとも(とは言い難い)な通路が無いので右端の席に行くのも一苦労。更に言うと座席の前後の間隔も狭いのが拍車をかけている。
肝心の中澤裕子さんの役柄はと言うと「中澤裕子」本人役でした。って、はっきり言っちゃうと役じゃないし、出演時間のほぼ9割が歌を歌う場面、最終幕でかろうじて台詞が有るって程度。後はナレーションでございました。がばいばあちゃんも有ったし、大して出番も無いだろうな〜とは思っていたけど、予想外に出番は有りませんでした。でも個人的には満足していますよ?だって席が良かったから。
舞台とは別に右端に花道?的な物がありまして、そこから役者さん達が出たり入ったりもするのですが、私の席がそこの部分の2列目の上、両隣にお客さんがいなかったのでゆったり見れたからです。
っで、歌ったのがDO MY BEST(ショート)、東京美人(ショート)、GET ALONG WITH YOU(フル)の3曲だったんですけど、東京美人の1コーラス目をそこの花道のとこで歌ってくださいまして、距離にして3mくらいのところで東京美人を聴けたのが大満足でございました、ありがとうございます。
後ろの人とかだとその部分が見えない座席も有ったようなので、まったくもってシアワセでございました。
っと、中澤裕子ファン的視点はこの辺で、この後はお芝居の中身について色々と書いて行きたいと思います。あくまでも私個人の感想です。
はっきり言って主人公のサリナの言動が見ていてイライラしました。
付き合ってる自分の彼氏を常に下に見ていて、すごく嫌な感じ。
終盤の終盤まで煮え切らない自分の中の価値観の為に自らの首を絞め続けているのが非常にイヤでした。
何で地球が滅びても好きだと言えないのかが理解できない。序盤から思っていたけど、彼女って彼の事好きじゃないんじゃないの?事あるごとに彼の事を引き合いに出すし、その事で同僚というか部下の望月エリと相田マリ2人にからかわれるんだけど、ちっとも愛情を感じる部分って見えなかったんだよね。演じてる方の力量なのか、台本の方のせいかは分かんないけど。最初に書いた彼の事を下に見てる部分ってのが大きくて、舞台上の2人にはノロケに聞こえる設定なんだけど、そこに愛情を見出せないので、ただ彼を貶めてるようにしか見えなかったのが正直な所。自分の事にかまけて、彼の気持ちにすら気付かないって言うか向こうとしないし、自分が振られたことを認められず、彼の新しい彼女を貶めようとする様とか、本当に見ていて嫌な気分になった。最後の最後でマシにはなったけど、サリナはずっと一人モノなんだろうなと思います。
せめてもの救いが望月エリとバー・スモーキーのマスターの山田さん(ゲイ)。この二人の思考は理解できて、感情移入できる拠り所になった。この2人がいなかったらかなりきつかった。
話自体途中でダレたりする訳じゃなく、2時間超飽きることなく見れたんだけど、主人公に感情移入できない部分で、私にはあまり合わなかったなといった印象です。