劇団ゲキハロ第7回公演サンクユーベリーベリー ゲネプロatサンシャイン劇場

珍しく当たったので行って来ました。あーネタバレも有りますよもちろん。
見に行く人は大会の略称「あのこ歌(うた)」って言葉を覚えていってください。
寝る子は℃-uteはあんまし好きじゃないので、大人の麦茶と組んでやる事に感慨は無かったし、個人的にゲキハロの中での最高傑作はBerryz工房vsBerryz工房なんで大して期待はしていませんでした。
まー、終わってみたらポロポロ泣いてるし。感動させようってとこじゃなくって、何気ないとことかでもなんか知んないけど泣いてるの、書いてて気持ち悪いんだけど。
今回脚本とキャラクターはかなりベリのことを研究(狼含め)してるんじゃないかな?と思わせ、執筆はそのすべての愛ににヒントを得たんじゃないかと?思った。
合唱部分はアカペラ&ボイパの部分から、劇中にはいろんな曲の歌詞をちりばめているし。ちゃんとベリの事を見て書いてくれたんだなと。まあー、初めてじゃないのでヲタが喜びそうなことをあえて入れてくれてると思わなくは無いけどね。
今回、茉麻のキャラクターが物凄く立っていた。度を越すとイロモノになりそうだけれど、2つの面を使い分けることで、見ていて楽しい部分とハンサムな彼女の両方を兼ね備えた、この舞台1のキャラクターを作り上げている。根底にある共通認識の須藤茉麻像は垣間見える。目力が強いのが物凄くこの役にハマってる。
桃子の役どころが貧乏で友達がいないという、狼住人かよ!と突っ込みたくなるようなキャラクター。この子が本当にいい子でね〜、ほかの人から見たら苦境と思えることも微塵も苦と思っていなくて、常に周りの人のことを考え、礼儀正しくみんなに優しく、本当に天使のような子。少々出来過ぎなきらいはあるものの、物語の中にこんな子がいても良いじゃないと思わせる説得力を桃子は持っていた。
あとは両校の中心となる人物が熊井ちゃん梨沙子熊井ちゃん率いる丸富は日々の日常をメインに特に波風があるわけじゃないのに対し、梨沙子が所属する弁天の方はいろいろと起こる波乱をベースに進む。
丸富の方が舞台にいる時間が長かったような感じがするが、印象値では弁天の方が断然上。やっぱりその辺のバランスを考えての時間配分なのだろうか?こっちのキーマンとなるのが茉麻梨沙子の入り込み度も相当なものだった。
丸富では熊井ちゃんがすごくいい子でホンワカした。
その一方でかなり出演時間が短いのが佐紀ちゃん。もうちょっと何とかなんなかったのか?とは思いつつも諸事情を考えたらしょうがないのかな?と昨今のベリの活動状況をかんがみれば致し方ないのかもしれない。

テーマとしては弁天の方は時間は止まらない、丸富の方は信頼って所なのだろうか?
弁天の方で茉麻の台詞にたしかこんなのがあった、「お兄ちゃんの手料理をがっつり食べてすぐ寝ちゃいな、寝て起きれば別の日だよ。」梨沙子が落ち込んでいるときに励ます台詞なんだけれど、なんかこの言葉すげーなーって思ったの。悲しいって思っていることでも、時が経てばやがて薄れるし、その最初の一歩は明日を迎えることなんだなって。このキャラクターの茉麻が言うといっそうグッと来た。悲しい事があっても時間は止めて先送りにする事は出来ない。悲しい出来事も自分で受け止めて、毎日毎日を送ることで人生は続いていく。そんなふうに感じた。
丸富の方は決勝戦で歌う前の3人の台詞が全てだ。これはそのものズバリなので、書いたものより見たほうが説得力が有るしわかりやすい。


期待値が高くなかったせいもあるけど、物凄く面白かった。
変に説教くさいわけでもないし、登場人物に敵役となるようなキャラクターもいないし、とっつきやすい。
あたしから言えることは、涙腺ゆるい人は涙を拭くもの持っていってください。あとは楽しんできてください、そんだけです。。