劇団ゲキハロ第五回公演 Berryz工房vsBerryz工房を見てきた

昨日もちょっと書いたけど、この舞台は凄く好き。もっと長い期間で見たかったし、ちょっと構成を変えればもっと良くなったのにって思う。ゲキハロ自体は芝居をメインに見せるもので、歌を歌う事に特に重きを置くものではないけれど、やはり歌い踊るBerryz工房が大好きなので、今回の構成のほうが非常に楽しめた。お芝居だけをきっちりやるには時間がかかるし、それだけの労力を割けない彼女たちにとっては、今回のようなものの方が余裕があるだろうし、その足りない部分を補うのに本職の方や仲間の力を少しだけ借りてまとめる方がファンとしては安心感がある。少し前に見た携帯小説家の物足りない部分はその辺かな?と℃-uteヲタではない私は感じていますが。
今日で終わりなので、ネタバレとか気にしないで書いていこうと思いますが、DVD発売まで知りたくないという人はお引取り願います。


Berryz工房の面々はほぼ自分たちをそのまま演じるので、特にイントロダクションが無くともすんなり入っていけるし、見るほうとしてもそれほど違和感は無いはず、中盤以降は彼女達のロボットが出てくるけど、衣装の色で区別すれば良いので迷う事も無いし。
話自体も分かりやすいので、何も考えずに楽しめばいいと思うし、そう思えた。
話の核となるのが仙石みなみ演じるロボットT-1059(通称センゴクちゃん)、まあ主役といってもほぼ差し支えないんではなかろうかと言うほどの出番と役割。ちょっと上に書いたことと矛盾しているけれど、Berryz工房全員が出ている部分では少し引くし、命令を与えられて動くそもそもロボットだったので基本的に受身。なのであまり出過ぎる事も無く、声や口調も柔らかい感じなので、圧倒的存在感を放つわけではないので、ナイスキャスティングだと思った。
このT-1059は最初は与えられるだけの存在だったが次第に自我ともいえる物が芽生え、ダンスには耐えられないからと周りの人たちから止めるように言われるが、出演すると頑として譲らない。周りで心配する人にはその気持ちは決して分からないだろう。登場こそ無いものの、その気持ちを理解できるのは桃子のおばあちゃんの妹だけだろう、見えないその人と、T-1059がとダブって見える。
コンサートが終わってT-1059が壊れてしまうんだけれど、そのパーツを元帥(センゴクちゃんを作った宇宙人)が調べていて、構成したパーツを調べてもT-1059の魂というべきものは見つからなかったけど、その中にまぎれていた桃子からもらった指輪にT-1059の意識といえるものが残っていた。
桃子の祖母の妹は舞台に立つ事を夢見ていたが、夢がかなう寸前に子の世を去った。その指輪はその人の形見で、祖母から桃子へ、桃子からT-1059へ渡された物なんだけれど、
最期まで自分の信念を貫いたそんな強い意志が、遠くで見守っている祖母の妹の力を借りて奇跡を起こしたのだろう。


修正して欲しいかった点
ライヴパートでは座って見ているのが非常につらい。アッパーな曲が多いので尚更。
会場はシートもゆったりしていて綺麗で演劇場としては申し分ないんだけどね。
ミニライヴパートをわざわざ作るのではなく、全部をライヴの中に入れてしまって、最後は劇として〆て欲しかった。そういった意味で一番の理想は娘。最初のミュージカルLOVEセンチュリーがダントツで構成として好き。
サイリウムを使った演出があるのだけれどあれは蛇足だなと思った、客席がザワザワと騒がしいし。つーかさ、なんで客はあの場面でステージの人が左に振ってんのに、右に振るわけ、バカのなの死ぬの?少しは空気読めよ。こういう一般的なお約束が出来ない人たちなんであれはやんない方が良かったと思った。

DVDの出来がどんな風になるんだかわかんないけど結構楽しみ。
最初にタイトルが発表になった時の期待していた物に違わない舞台でした、個人的にはね。