14才の母

先週放送分でやっと追いつきました。
題材がセンセーショナルで話題先行になっている部分があると思いますが、とても良く出来ているんじゃないかな?って思います。
第1話での犬を助ける橋の部分とバカなコゾーどもに追いかけられている部分では、釣り橋効果で一気に感情が進んでっているような気がしましたが、冷静になってみると男の子の方はどう考えていたんだろう?って部分は少なからずあったかな。
第2話では妊娠したかもしれないと思い、妊娠検査薬を万引きする部分は、店の人にどんな目で見られるんだろう?との感情から、買うのではなく、人知れず入手したのだと思うと思うと、妙にリアルでした。
確実にお腹の中に新たな生命が宿っているのを目の当たりにした後の、すっかり大人びた未希の表情に、志田未来の実力を感じました。
第3話、智志からの言葉に絶望し、一度は手術をすることを決めた未希。病院のベッドの上で母の言葉を聞いているうちに、手術は出来ないと雨の中を飛び出して3話は終りました。
病院でのシーンでは、あんなことを言ったら逆効果だよな〜と思いながら見ていましたが、小さくても身ごもった瞬間に母になっているんですよね、自分のお腹に居る子をどうしても守りたいと思うのでしょうね。その事がどんなに大変で、自分の命を削る事になると分かっていても。
皆のどんなにやさしい慰めの言葉や説得をしていても、未希にしてみたら自分の中で息づいている子を殺す事に変わりがない。その事に誰も気付いてあげられない事がとても切ないです。
こう書いてると無責任な第三者が中絶するなと言ってるだけに取られるかもしれませんが、別にそういうつもりはありません。でも堕胎すると言う事はこれから生まれるはずの命を絶ってしまうこと、それは人を殺す事と同義なのだという事は忘れないで欲しいのです。法律では殺人罪にはあたらないでしょうけど、その事は心の中に留めているべきだと思います。


志田未来の実力は相当なものだと感じさせてくれます。時系列の表情の変化にしても、細やかな描写にしても。いろんな噂がありますが、未希役のベストは志田未来だと思います。
題材は確かにイロモノっぽい雰囲気はありますが、それぞれの感情の動きが丁寧に描写されていて、今クールでは最も見逃せないドラマとなりました。