佐紀と雅は恋人だったら? 3話

書いてたら長くなったので、中途半端に上げとく。このパートはもうちょっと続く。でも書くのマンドクセ


インターミッション

庭に行くとみんなが首を長くして待っていた。
「遅いよ〜。」と真っ先に文句を言ったのは桃子だった。
「みんな待っててくれたんだ。」
「当たり前でしょ、せっかくのバーベキューなんだから。早く早く。」
そう言ってジュースの入ったグラスを佐紀に手渡したのも桃子だった。


「おつかれさまでした、ちゃんした夏休みがなかったから、
  今日は特別に旅館の方にお願いして用意してもらいました。
 みんな、旅館の皆さんにお礼言って。」
バーベキューの用意をしていた旅館の人達に
「ありがとうございまーす。」
 
「本番は明日だけれど、今夜くらいは楽しみましょう。
じゃあ、清水、一言。」
「えっ? なに言えばいいんですか?」
「別に何でもいいよ、明日の意気込みでもツアーの感想でも。あと乾杯の音頭とってね。」
「乾杯の音頭ってなんですか?」
その発言に旅館の人や大人のスタッフは苦笑いをしていた。
Berryz工房のメンバーは理解していない様子だったが、桃子だけはさも知っているようなフリをした。
「音頭って、『かんぱーい』って最初にやるじゃない?アレのこと。」
「あー、あれを乾杯の音頭って言うんですね。」
大人はそんな様子を微笑ましく見ていた。
「じゃあ、今まで大きな怪我もなく来ました。あと少し、気を引き締めて楽しいコンサートにしましょう。かんぱーい!」
「「かんぱーい!」」



ずっと楽しみにしていた千奈美は、さっそく流しおーどんに。
取る方が楽しみだったのかと思いきや、
「みんな、流すから早く早く。」と率先してやっていた。
上から梨沙子友理奈、雅、舞波、佐紀の順。
「いくよー」
思いのほか流れが早く、ほとんど取れない梨沙子
「ちょっとー、むずかしいよ〜。」とぼやいた。
他のメンバーも流れとおーどんの重さに負けて、ほとんどが下に受けている笊に直行。
「ちょっと〜、ちゃんと取ってよね〜。」っとゴキゲンななめ。
「だって早いよ。」 と雅の発言に一同うなずく。
「すいませ〜ん、水の勢いもうちょっと弱くしてくださーい。」
「下もちょっと高くしたほうがいいんじゃない?」との助言もあり、
水の流れも緩やかになった。
おーどんの流れも遅くなったが、最初という事といっぺんに取り過ぎる梨沙子は、重みに負けておーどんが取れなかった。
その様子も見ていた下のメンバーは少しずつ確実にキャッチ。
今度は下の笊にはほとんど落ちなかった。
「え〜、なんでみんな取れるの〜?」
梨沙子は欲張りすぎなんだよ。」と隣の友理奈が言った。
「だっていっぱい食べたいんだもん。」とハイそうですかと言うしかないような理由。
しばらくすると梨沙子もやっとコツをつかみみんなと同じように食べられるようになった。
「まあ、桃、おーどんなくなるよ。」
千奈美がバーベキューに夢中になりすぎてる2人に声を掛けた。
「え〜 やだやだ〜。」とクネクネしながら桃子が小走りにやってきた。
「千奈は食べたの?」と冷静に茉麻
「あっ 食べてなかった。 だって流すの面白いんだもん。」

「じゃあ変わるよ。」と佐紀が申し出た。
すっかり堪能したメンバーはバーベキューへ。
今度は上から茉麻千奈美、桃子。
「行くよー。」
少し多めに流したはずなのに、大半が茉麻に取られ、千奈美はほぼ一回分、桃子のところに来る頃には2本ほどしか流れてこなかった。
「まあ、取り過ぎだよ。」 と桃子は怒っていたけど。
「早い者勝ちだとゆいたいです。」と大して気にしてない様子。
桃子は頬を膨らまして一番前に。
お尻で茉麻をグリグリとうしろに追いやって
佐紀ちゃん 次 次!」
しょうがないな〜という表情で顔を見合わせる茉麻千奈美
「行くよ〜」の声で第二弾が来た。
ちょっと意地悪してかなり多めにした佐紀。
さっきは全然取れなかったので欲張った桃子は
一気に取りに行くが、おーどんの重みに負けてすっかり取りそこない、ほぼ全て下流に。その様子を予想していた佐紀はニコニコしていた。
「おいしいね〜 千奈。」
「そ〜だね〜 まあ。」と、わざとらしく言いあった。

「ちょっと〜 佐紀ちゃ〜ん ひどい〜。」
「ごめん ごめん 桃 」といいつつ笑っていた。








つづく。
次回はちょっとしんみりしちゃいます。