昨日の続き

リクエストは無かったけど、結末だけ書いた。


朝食も済んで、圭織がお茶でも入れようかと思い、キッチンに立ったところでチャイム。
「誰だろ?こんなに早くに。」
インターフォンの画面には石川の姿。
「どうしたの?石川。」
「飯田さんにお話聞いてもらいたくって。」
「じゃ、今開けるから入っておいで。」
「なに〜?」と吉澤。
「石川。なんか話があるんだって。」
「ふ〜ん。」
「紅茶でいい?」
「ん、なんでもいいよ。」


5分後、再びチャイム。
「いらっしゃい、どうした?とりあえず上がって。」
思いつめてる様子の石川。
「誰か来てるんですか?」玄関にある靴を見てそう尋ねた。
「うん、でもだいじょうぶだから。」
石川の姿が見えたところで軽く吉澤が。「よっ!」
「!」固まる石川。
「あぁ、昨日の夜、いきなり来て人のベッド占領するんだよ、この子。」軽く微笑の圭織
「いっ、一緒に寝たんですか?」
「うん、ベッド一つしかないしね。」さも平然と圭織。
見る見る泣き出す石川。
「何でそんな事するんですか! 飯田さんも私の気持ち知ってるのに!」
堰を切ったように捲くし立てた。
圭織はさして動揺もせず石川の話を聞いている。吉澤はその様子をニヤニヤしながら見ている。
その様子に気がついた石川。
「ちょっとあんた何笑ってんのよ、
 昨日は用事があるって言ってさっさと帰ったくせに何でここに居るのよ!
 今日はオフだからずっと一緒に入れると思って楽しみにしてたのに。」
昨日の事からまったく関係無い事まで石川はまくし立て、吉澤はちょっとうんざり気に聞いていた。
圭織は紅茶を飲んでそのやり取りを横目にニュースを見ている。
そんな一方的な痴話げんかにうんざりした吉澤が行動に出た。
「もうっ、うっさ〜〜〜〜い!」と言って石川の口を自分の口で塞ぐ吉澤。
唖然とする石川、何でもない事のように見てる圭織。
「じゃ、圭織、帰るから。ご飯おいしかったよ、またね。 ほらっ行くぞ!」
っと、石川の腕をつかんで玄関に向かう吉澤。
「またね。」ホントに何事も無かったように見送る圭織。
「人んち来てギャーギャー騒ぐなよ、朝っぱらから。」
「だって...」
「うるさいな、おまえは俺だけ見てればいいんだよ。」
そんなやり取りがドアの向こうから聞こえた。
「まったく進歩が無いと言うか...。」っと軽くため息ひとつな圭織。


結局、石・吉かよ。
前もこんなような終わり方だったな。
実際は性格的には逆っぽいけど、話書く分にはこっちの方が面白いしね。